毎年楽しみにしている人も多い高校野球。
特に春と夏は甲子園で全国大会が行われるため注目度が一気に上がります。
高校球児だけでなく、観る人にも夢や感動を与えてくれます。
高校野球といえば審判も欠かせない要素ですが、審判になるために必要な資格はあるのでしょうか?
またお給料事情はどうなっているのか?なんてことも気になったので、これらについて調べてみました。
高校野球の審判の仕事内容
試合中、ルールに基づいてジャッジすることが審判の仕事(役割・役目)だと思いますが、高校野球の場合はそれだけではないようです。
ブレのないジャッジをするのはもちろんのこと、教育者としての指導も必要になります。
子ども達のお手本となるようなキビキビとした所作。
炎天下の中で選手達の体調管理。
危険なプレーに対して丁寧な指導をすることなど、監督やコーチと同じように高校球児たちを見守ることが求められています。
(出典:高校野球審判委員/笠輪充 「グラウンドティーチャー」子どもの今と未来を守る。 )
高校野球の審判には資格が必要?
プロ野球の審判は資格取得のために学校に通ったりもするそうですが、高校野球の場合も資格は必要なのでしょうか?
答えはNOです。
審判には資格は必要ありませんが、各都道府県へ審判員としての登録が必要です。
そして登録後に審判講習会を受講して、練習試合などで審判経験を積みます。
経験を積めば積む程、重要な試合の審判を任されるようです。
審判員になれる条件についても調べましたが、「各都道府県による」とあり、全国的に「こうである」というような一定基準はありませんでした。
必要人数は約1.6万人とも言われますが、「審判員の高齢化」や「なり手不足」が深刻だと言われています。
年齢とともに動体視力も落ちるため、「年齢制限を設けたいが人数の関係で難しい」という自治体もあります。
それ故に誤審もあり度々問題にもなっています。
春や夏の高校野球の大会は平日にも行われるため、審判員の資格があっても本職を休めないために若手だけで担うのは難しいのが現状です。
(出典:高校野球の存続脅かす「審判」という時限爆弾 )
雇用形態や給料について
「高校野球 審判」と検索すると「ボランティア」というワードが多く見られます。
そこで審判の雇用形態や給料について、各自治体の野球連盟ホームページを見比べてみました。
自治体によって多少の差があるものの、ボランティアという記載がありました。
他にも
「多少のお手当はあります」
「審判の仕事に必要な用品は自己負担」
「試合によっては交通費を出します」
など、手当のような形で少額が支給されるケースはあるものの、給料・報酬という形での支給はされない事が多いようです。
個人的には「これじゃあ余程野球が好きな人しか応募しないだろうな」という印象を受ける内容でした。
高校野球で誤審が問題視されることも多いため、生半可な気持ちではグラウンドに立つことができません。
それだけ責任を求められる大変な仕事だと思います。
そんな大変な審判という仕事がボランティアというのは驚きです。
このように、決して恵まれた条件とは言えない中で試合を支えてくれる審判の方に感謝の気持ちを持つとともに、できることならもう少しだけでも報酬等の条件改善をしてあげてほしいと感じてしまいました。
まとめ
高校野球は夢や感動を与えてくれます。
その試合を支える審判の人たちはボランティアということが分かりました。
試合を観る時は高校球児たちの頑張りはもちろんですが、それだけでなく少し角度を変えて審判の人たちの頑張りにも注目してみて下さい。
そうすれば多少の誤審に対しても、寛容な気持ちになれるかもしれません。