お米を人からもらうこともあるかと思いますが、その際に黒い粒が混ざっている経験をした方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、この黒い粒は何なのか?
黒くなっている原因は何なのか?
そしてこの黒い粒は食べられるのか?
などについて調べてまとめてみました。
お米をもらったら黒い点が⁉
お米を人からもらうこともあると思います。
で、そのお米の中を見てみると、なにやら黒い点のような粒が混ざっていたなんて経験をした方もいるのではないでしょうか?
お米をもらった場合、相手の方は好意で譲ってくれているでしょうから苦情じみたことは言いにくいかもしれません。
しかも農家や生産者の方から直接もらったならまだしも、おすそ分けとして頂いたものならなおさらです。
さてどうしたものかとなるわけですが、そもそもどうしてこのような黒い点がある米が混ざっているのでしょうか?
黒い米の原因はカメムシなど?!
黒い米の原因としてよく言われているのが、カメムシ類の虫が米の養分を吸い取ったことによるものです。
カメムシ類以外の虫が米の養分を吸うこともあります。
その他にカビによるもの、フェーン現象により乾燥したり、高温になったりしてなったもの、台風などの強風により稲穂同士がぶつかり合って黒くなったものなどが挙げられています。
こういった米を農林水産省では被害粒、着色粒と定義づけています。
実際には黒以外の色の粒もあります。
こういった被害粒や着色粒も色彩選別機という機械を使えば取り除くことは可能です。
ただし100%取り除くのは困難のようで、どうしても残ってしまう場合があるとのことです。
しかしこれは精米工場で処理された場合のことです。
精米工場は玄米を単に精米するだけでなく、被害粒や着色粒を取り除き、精選して何度もチェックしているのです。
米生産メーカーは精米工場で処理します。
そして最終的にス-パーや小売店の店頭に置かれます。
ではなぜもらったお米には黒い米が残っているのでしょうか?
それは元は農家の方が譲られたものをおすそ分けされたと考えられます。
色彩選別機は数百万円もする機械なので個人の農家の場合所有していないところがあるようです。
なので精米だけして(農家によっては精米もせずに玄米のまま)譲られていると思われます。
精米機だけでは小石、金属片といった異物は取り除けても、被害粒や着色粒といった黒い米はとり除けません。
だから黒い米が残っているのです。
では結局のところ、この黒い米も食べられるのでしょうか。
黒い米も食べられるの?
黒い米も食べられるのかが気になるところですが、精米工場で処理された分の黒い米については食べられます。
複数の米生産メーカーが自社サイトのQ&Aで問題ないと回答しています。
一方、農家から譲り受けた分(おすそ分けされた分も含みます。)の黒い米ですが、収穫した後が米生産メーカーと工程が違います。
米生産メーカーが問題ないと回答した黒い粒以外のものが混ざっている可能性があるので、どうしても安全性の確率が低くなるため…たぶん大丈夫でしょうとしか言えません。
スッキリしない部分もありますが、一つの案として、心配な方(気になる方)は米を研ぐ前に黒い粒を取り除けばOKです。
それでも心配、食べる気がしないという方は、お米を分けてくれた方には申し訳ないものの、そのお米は食べずに内緒で全部捨てるしかないですね。
健康には換えられないと思うのでリスクを冒してまで食べる必要はないと思いますし、気持ち悪いのに無理してまで食べることはないでしょう。
このあたりは人によって考え方や感じ方が違うので、それぞれご自身でご判断いただき、どうするか決めていただくしかないですね。
最後に
以上、黒いお米についてまとめてみました。
事前には明確な結論が出るかと思っていたのですが、思ったより複雑で一概には言えないということに驚きました。
やはり一番気になるのは「人体に悪影響があるのか?」という点だと思いますが、今回確認できた情報を見た限りでは、一部でカビなどの可能性は残るものの、黒いお米を食べても大丈夫なケースもある。
どうしても気になるようであればその黒い米を取り除きさえすれば残りの米は問題なく食べられるというケースのほうが多そうですし、そう考えればそこまで危険なものでもないのかなと感じました。
あとはその黒い粒の数(混入比率)とか、お米のニオイとか、その他の情報なども踏まえて総合的に判断すればいいかと思います。
安全性とは別に、黒いものが混じっていたお米なんて気分的に嫌だという方は、一切口にしないようにするしかないでしょうね。
最後は各自でご判断いただくしかなさそうです。