皆さんはご自身で車を洗っていますか?
洗車機を使うほうが簡単だけど、傷がつくとの噂が心配で車を手洗いしている方も多いと思います。
洗車の際に使用する道具も、気を使って傷つきにくいものを選んでいるかと思いますが、実は一般的に使用される洗車スポンジにも車を傷つけるリスクはあるんです。
そこで今回は、スポンジのデメリットと傷をつけにくい洗車方法や道具についてご紹介します。
スポンジで洗車はNG!?黒の車は特に注意!
洗車の道具といえば、以前はガソリンスタンドなどでも使用されているムートンが人気でした。
ですが、ムートン素材は固く洗車時に傷が付きやすいという理由で、最近はスポンジを使う人が多くなっているようです。
ムートンが高価だったのに対し、スポンジは安く手に入りやすいというのも選ばれるポイントなのではないでしょうか?
しかし、スポンジを使って洗車をしても、車に傷をつけてしまうリスクは高いんです。
実は、洗車中に傷がつく最大の原因は掃除道具そのものではなく、掃除道具で絡め取ったホコリや砂などの細かな汚れを、掃除道具で車体にこすりつけしまうことです。
スポンジはこすり取る、絡め取るという力があるので、汚れをきれいに落とすには適しています。
その一方で、絡め取りやすい分、掃除中に汚れがスポンジと車体の間に入り込む確率が高く、車体に傷をつけてしまう可能性があるんです。
特に、黒い車など濃い色の車体は、傷が目立ちやすいので細心の注意が必要です。
とはいえ、いくら愛車でも毎回専門の業者にお願いするのは金銭的に難しい、という方も多いと思いますので、洗車時に傷をつけにくくするコツやおすすめの道具を調べてみました。
車体を傷つけない洗車方法 or 車体を傷つけない洗車のコツ5選
まずは、車の洗い方で工夫できるポイントをご紹介します。
調べたところ、洗車の方法については様々な専門業者や車愛好家の方が研究を重ねた独自の方法や手順を編み出していました。
やはり、洗車の際に車を傷つけてしまうことは多くの人が抱える悩みのようですね。
ただ、洗車をする環境や用意できる道具には個人差があると思いますので、今回は誰でも実践できそうな5つのコツに絞ってみました。
洗剤を使う前にしっかりと水でホコリや砂を下に落とす
すでにお伝えしたとおり、洗車中に傷がつく最大の原因はホコリや砂などの細かな汚れを掃除道具でこすりつけてしまうことです。
ホコリや砂は水でも十分に流せるので、上から下までしっかりと水をかけて落とすことが、こすりつけるリスクを下げることに繋がります。
掃除道具ではなく泡で洗う
細かな汚れが傷の原因になるとお伝えしましたが、掃除道具で強くこすりすぎることも傷の原因になります。
そのため、洗剤はしっかりと泡立てて泡を使って洗うようにしましょう。
洗剤液を作るときに、洗剤を入れたバケツに水圧強めに水を入れると簡単に泡立ちますよ。
汚れやすいところとそうでないところで掃除道具を分ける
車はタイヤ周りなどの下半分が汚れやすいので、使った掃除道具も汚れがひどくなります。
汚れたら一度すすぐとは思いますが、それでも奥に入り込んだ汚れは完全に落としきれないことが多いです。
汚れた道具を使えば、砂などの汚れがこすれて傷をつけるリスクが高まってしまいます。
そのため、ボンネットなどの目立つ部分とタイヤ周りなどの汚れやすい部分は、掃除道具を分けて使用すると傷つくリスクを抑えられますよ。
掃除道具が汚れたらこまめにすすぐ
掃除道具が汚れるほど、車に傷がつくリスクは高まります。
掃除道具には目に見えない汚れが付着していることもあるので、多少めんどくさくてもこまめに掃除道具はすすぎ、なるべくきれいな状態を保って洗いましょう。
また、バケツなどで作った洗剤液の底には、それまでにすすがれた汚れが溜まっています。
掃除道具はバケツの底まで入れずに、中間のなるべくきれいな水や泡をすくって使ってくださいね。
車体を洗うときは一方通行
往復するように掃除道具を動かしてしまうと、せっかく絡め取った汚れを車体にこすりつけてしまう可能性が高まります。
また、往復するようにゴシゴシ洗うと手に力も入りやすくなってしまうので、掃除道具が傷つけることにも繋がりやすいです。
車体を洗うときは常に一方通行で道具を動かし、やさしい力加減で洗ってください。
洗車におすすめグッズ
続いて、車を傷つけにくい洗車の道具をご紹介します。
傷が付きにくい道具でおすすめなのは、マイクロファイバータオルとブラシです!
まず、マイクロファイバーは髪の毛の100分の1というとても細い繊維で作られているため、とても柔らかくスポンジよりも傷がつきにくいという特徴があります。
マイクロファイバータオルの商品でおすすめするのは、「スクラッチレスクロス」という商品です。
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これは「GANBASS」というカーコーティング専門店が発明したもので、洗車傷のことを考えた改良が重ねられています。
同じスクラッチレスクロスでもいくつかバーションがあり、それぞれ特徴があるので、洗車で使用する道具や使用歴によっておすすめが変わるそうなので、ご自身にあったものを選んでみてください。
(参考リンク)⇒ GANBASS
続いて、洗車用のブラシも紹介します。
掃除用のブラシは硬いイメージがあるので傷つきやすそうだと思う方もいると思いますが、洗車用のブラシはとても柔らかい毛でできています。
車体に当たる面が少なく、汚れをこすりつけてしまう可能性を抑えられるのもポイントです。
また、隙間など細かい部分の掃除がしやすいのもブラシタイプのメリットと言えます。
ブラシタイプでは、「ハンディクラウン」というシリーズがおすすめです。
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ブラシの掴むところにスポンジがまかれているので、本体に傷をつける心配がすくなく安心して使用できるのではないでしょうか。
ボディ用やタイヤ用などパーツごとに商品を出しているので、使い分けるのもよさそうですね。
いずれも柔らかく、車体を傷つけにくいという特徴があります。
しかし、どんな道具でも強くこすれば傷がついてしまう可能性があるため、力加減には気をつけて使用してくださいね。
傷がついてしまったときの応急処置
もし洗車で傷がついてしまっても、大抵はそれほど大きい傷ではないはずなので自分で応急処置が可能です。
方法としては、「削り取る方法」と「塗り重ねる方法」の2種類があります。
まず、削り取る方法の場合、コンパウンドを使用すれば小さい傷は簡単に消えます。
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これは、傷周辺を研磨して傷でできた段差をなくすことで傷を消す方法です。
コンパウンドには傷消し用や磨き用など用途によって目の粗さが異なるものがあるので、使い分けると傷が消えるだけでなく、車を磨きあげてきれいに仕上げることができます。
磨くためのクロスなど道具を用意するのが大変な人は、道具一式が揃っているものを選ぶとラクですよ。
このようなクロスタイプもあるので、女性でも簡単に使用できると思います。
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ただし、あまりに深い傷だと消すために表面を削りすぎてしまうことがあるので、あくまで小さな擦り傷などに使用してくださいね。
一方、塗り重ねる方法では塗料などを使って傷を目立たなくします。
削り取りすぎてしまう可能性が低くなるので、不安な人はこちらを使うと安心かもしれません。
タッチペンタイプのものならつけ過ぎたり周りを汚す心配が少ないので、挑戦しやすいのではなでしょうか。
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※こちらの商品はメーカーや車種ごとに種類が分かれているようですのでよくご確認ください。
ただし、肝心の色を間違えてしまうと逆に目立って大変なことになります。
公式のホームページでは車のカラーの確認方法と合う商品を検索できる会社もあるので、購入の際は色を間違えないように確認しましょう。
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まとめ
以上、スポンジで洗車をするリスクと洗車で傷をつけないためのコツや掃除道具についてまとめました。
今回はスポンジの傷つけやすさについて説明しましたが、いずれの道具も一長一短で絶対に傷がつかないなんて夢のような方法は無いみたいです。
大切な車が傷ついてしまうのは悲しいことなので、なるべく傷をつけないように優しく洗うことを心がけるのが一番のポイントと言えそうですね。
万が一キズが付いてしまった場合には、コンパウンドやキズ消しタオルなどを使って早めにリペアしておきましょう。