毎日使用するまな板は汚れや菌が溜まりやすいため、定期的な消毒が欠かせない道具です。
まな板にはプラスチック製や木製など、使われる素材にいくつか種類があり、それぞれにメリット・デメリットがありますが、消毒する(すべき)頻度について違いはあるのでしょうか?
今回は、まな板の素材による消毒頻度や消毒方法の違いについて、またそれぞれの消毒方法の注意点についてまとめました。
まな板の消毒頻度はプラスチックと木でも違ってくる?
まな板の消毒頻度は、プラスチック製か木製かなどによって違ってくるのでしょうか?
結論から言うと、頻度についての違いはありません。
まな板は素材に関わらず汚れや菌が溜まりやすいものなので、できることなら毎日きちんと消毒することがおすすめです。
とはいえ、消毒するのには時間や手間がかかるため、毎日漂白剤を使用しての特別な消毒までするのは難しいと思います。
そこで、毎回まな板を食器用洗剤で丁寧に洗い、週1回くらいの頻度で漂白などのしっかりとした消毒を行うようにしましょう。
以下が、まな板を洗うときのポイントになるので、注意してみてください。
2.食器用洗剤をつけて、表面の溝や傷に沿ってスポンジでよく擦る
3.洗剤がまな板の表面に残らないように流水でしっかりと流す
4.清潔なタオルや布巾で表面の水分をぬぐい、風通しの良いところでしっかりと乾かす
まな板を洗うことは意識しやすいと思いますが、しっかりと乾かすことでカビの繁殖を防げるようになるので、洗った後の乾燥も忘れずにおこなってくださいね。
また、週1回行うしっかりとした消毒は、まな板の素材によって使用できるアイテムが変わってきますので順番にご紹介していきます。
プラスチックのまな板の消毒方法や注意点とは?
プラスチック製のまな板の場合、漂白剤を使った消毒方法が一般的です。
キッチン用の漂白剤としては、花王の『キッチンハイター』などがスーパーやドラックストアなど比較的どこでも売っているので、見覚えがある方もいると思います。
使用法は簡単で、3ステップでまな板の消毒が可能です。
2.ラップか濡らした布巾などでまな板全体を包んで30分ほど放置する
3.漂白剤をしっかりと洗い流して、まな板をきちんと乾燥させる
キッチンハイターなどの漂白剤は液体状のものがありますが、原液はムラになりやすく、液を薄める手間がかかるので、スプレーできる泡タイプのもののほうが使いやすいかもしれません。
また、漂白剤は体内に入ると害になるので、しっかりと洗い流す必要があります。
水で流した後に、ぬめりやニオイなどが残っていないか注意して確認するようにしましょう。
強い薬剤を使用するのが心配な場合は、重曹でも同じ方法で消毒が可能です。
食用の重曹を使えば万が一体内に入っても害はないので、気になる人は食用重曹をおすすめします。
プラスチック製のまな板に使用できない薬剤は少ないので、基本的にはまな板や食器に使用できる薬剤を使えば問題ないようですね。
木のまな板の消毒方法や注意点とは?
プラスチック製のまな板と違い、木製のまな板の消毒には注意が必要です。
特に、木製のまな板には漂白剤を使用できないことがポイントです。
木製のまな板に漂白剤を使用すると、薬剤が木の内部に染み込んでしまい、変色や歪み、ヒビ割れなどを起こしてしまう可能性があります。
まな板に使用できて除菌効果のあるものは、重曹、もしくはお酢やレモン・クエン酸などです。
特にお酢やクエン酸などの酸性は、殺菌効果が高いという特徴があります。
これらも消毒方法は漂白剤と同じで、まな板の表面にかけてからラップや濡れた布巾などでまな板を包んで30分ほど放置するだけで消毒できます。
とはいえ、木製のまな板はプラスチック製とは違い食材の汁などが染み込みやすいので、どんなに丁寧に消毒をしても、カビなどが生えてしまうことはあります。
どうしても汚れが落ちない場合は、まな板の表面を削るという方法もあります。
Amazonなどの通販サイトで、まな板の表面を削るヤスリを売っているので、自分で削って手入れすることが可能です。
高価なまな板などしっかりと手入れをしたい方は、削り直しをしてくれるサービスもあるので、検討してみても良いかもしれませんね。
(参考リンク)
⇒ まな板削り直しサービス 木工工房
まな板の消毒に熱湯はNG?その理由とは?
煮沸消毒のように、薬剤を使わない消毒方法として熱湯を使用する方法がありますが、まな板に熱湯をかけても問題ないのでしょうか?
結論としては、ある程度の消毒効果があるものの、熱湯の使用には注意が必要です。
まず、熱湯をかけることは消毒効果がありますが、効果を出すためには80度以上のお湯を10秒以上かける必要があります。
この条件でまな板全体にかけられる量のお湯を準備するのも大変ですし、100度の熱湯をかけても死滅しない菌もいるので、熱湯だけで完全に除菌できたとは考えないほうがよいでしょう。
また、薄いまな板の場合、まな板に急激な温度変化を与えることによって、まな板の形が歪んでしまったり、木製の場合は割れてしまう可能性もあります。
そのため、まな板の耐熱性はしっかりと確認してから熱湯消毒をするようにしてください。
こうしてみると、熱湯消毒はまな板にあまり向いていないようにも感じますが、実は消毒以外のメリットがあります。
カビの繁殖を防ぐためには、まな板をしっかり乾燥させることが重要とお伝えしましたが、熱湯をかけることによってまな板の温度が上がり、より乾きやすくなるんです。
キッチンの風通しが悪いなど、まな板が乾きにくい環境の場合には、乾燥しやすくするために熱湯をかけるようにするのもよいかもしれませんね。
まとめ
以上、今回はまな板の消毒頻度や素材別の消毒方法と注意点についてまとめました。
まな板は素材によって消毒の方法が変わってきますので、ぜひ素材に合った方法を使用してください。
また、素材による消毒頻度の違いはありませんが、毎日きちんと洗っていれば週1程度の消毒で清潔を保てるので、ぜひ毎回の洗い方も意識してみてください。