良い天気になって欲しい日にはてるてる坊主で快晴になるように祈りますね。
では逆に、良い天気になって欲しくない日はてるてる坊主を逆さにしたらいいのでしょうか?
今回は、てるてる坊主を逆さにしたら雨になるのか?
効果の有無や作り方などについてまとめてみます。
逆さまのてるてる坊主は雨を降らす?
てるてる坊主は、吊るした次の日に晴れになって欲しい時にぶら下げるものですね。
(「いつ?」については意見が分かれるかもしれませんが)
これとは逆に、雨乞いをする時にてるてる坊主を逆さまにするという習慣が存在するようです。
てるてる坊主の出自は複数ありますが、お坊さんが雨乞いをする姿から来ていると言われます。
元々、てるてる坊主は中国由来のもので、日本には江戸時代にその文化がやってきたそうです。
中国では女の子を模した紙人形をつるしていたそうですが、日本では天気の祈祷に関してはお坊さんが執り行っていたことから、お坊さんを模した(?)てるてる坊主ができたとも言われています。
てるてる坊主を逆さに吊るした効果は?
てるてる坊主を逆さまに吊るした時に期待する効果は、本来のてるてる坊主とは逆に「雨を降らす」ことです。
信憑性や効果については実際に確証というものはありませんが、上述の通り、昔はてるてる坊主は実在していたという伝説があります。
雨が止むようにと、とある地方で祈祷をしていた僧侶がいました。
しかし一向に雨が止む気配がないからと、当時の偉い人に首を切られてしまいました。
その首を布に包み吊るしたところ雨が晴れた、というものです。
中国でも、晴れにするには祈った少女の命が必要だと言われ、少女が身を投げたところ天気が晴れたといわれています。
中国で紙人形をつるすようになったのは、この風習がきっかけともいわれています。
(参考: PHPオンライン衆知)
現代社会においては、あくまでお祈り的(祈願的)な位置づけに留めておいたほうが良さそうです。
逆さまのてるてる坊主の作り方
逆さまのてるてる坊主の作り方を簡単にまとめます。
まあ「逆さま」であろうと「普通の」であろうと変わらないと思いますが。。。
②タコ糸の片方の端を大きめに結ぶ(結び目がストッパー代わりになります)
③①で作った頭部分と②で作ったタコ糸を同時に別のティッシュペーパーで包む
④頭を輪ゴムで止める
こちらで完成です。
他にも雨を降らすてるてる坊主としては、てるてる坊主に悲しい顔や怒った顔を描く、黒い紙でてるてる坊主を作る、といった方法があります。
逆さまのてるてる坊主の名前は?
この逆さてるてる坊主の名前はなんと呼ぶのが正解なのでしょうか?
地域によりますが、「ふれふれ坊主」「るてるて坊主」などの呼び方が存在します。
「ふれふれ坊主」は雨が降って欲しい=雨乞いをする坊主から来ています。
「るてるて坊主」の呼び名は、てるてる坊主を逆に呼ぶことでてるてる坊主とは真逆の意味を込めています。
他にもまだ別の名前(呼び方)があるかもしれませんね。
(参照: Column Navi)
最後に
てるてる坊主だけではなく、雨乞いという観点からも注目が高まる「逆さまのてるてる坊主」。
逆さに吊るしたからと言って雨になる保証はありませんが、雨乞いをしたい日の前日に作って吊るすのも風情があっていいものかもしれませんね。
私は大人になってしまったせいか、あまりこういうものに縁がなくなってしまいました。
お子さんのいるご家庭では、今でも「てるてる坊主」や「るてるて坊主」を作って吊るしたりしてるのかな?
てるてる坊主(るてるて坊主)を見かけることがあったら、私もほっこりした気分になりそうです。