寒い日は暖かい暖房のそばで、その場所から離れたくない気分になる方も多いかと思います。
しかし長い時間、暖かい場所にいると体調が悪くなってしまうことがありませんか?
実はストーブを使用する時には適切な換気が必要であることをご存知でしたでしょうか?
そこで今回は、ストーブを使用するときの適切な換気時間や安全な使い方と注意点について調べてまとめたいと思います。
安全なストーブの使用方法
暖房器具の種類にはエアコンや石油ストーブ、蓄熱暖房、電気ストーブなど種類が多く、部屋自体を暖める目的のものや身体を暖めるための目的のものがあります。
それらの暖房器具をなにげなく使用している人も多いと思います。
ストーブには炎が出ているものと出ていないものがありますが、どちらも使用の際にはストーブの近くで温まり過ぎるとやけどをする恐れがありますので注意が必要です。
炎が出るストーブはもちろん危険度が高いですが、炎が出ていない場合でも安全ではありません。
洗濯物の乾かしを早めるためや加湿器の代わりに、洗濯物やタオルなどをストーブの近くで干したりすることは火災の原因になるため注意が必要です。
スプレー缶やカセットボンベなども破裂する危険が伴うため、ストーブの近くに置くことはやめましょう。
また、フィルターや吹き出し口などに付着したゴミやホコリを週一回程度掃除することで、異常燃焼や火災を防ぐことができます。
先日、蓄熱タイプの暖房機の送風口近くに室内履きを置きっぱなしにしていたところ、部分的に溶けて焦げてしまっていました。
もう少し気づくのが遅かったら、火災に発展してしまったかもと思うと少し冷や汗が出てきます。
石油ストーブは換気して使用しないと危険!
石油ストーブは、炎が出る暖房器具の代表格といってもよいでしょう。
停電時でも使用できるため、特に寒い地域では頻繁に使用されているところも多いのではないでしょうか。
しかし、石油ストーブは定期的に換気を行わないと一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。
石油ストーブの場合、灯油を燃やして気化ガスを作る際に酸素を必要とします。
室内の酸素が消費されるわけですので、定期的に室外の空気を取り込まないと酸素が不足してしまうため、不完全燃焼となりやがて一酸化炭素が発生してしまうことになります。
一酸化炭素を少しでも吸い込んでしまうと中毒症状をおこして、最悪の事態を引き起こしてしまう危険があります。
これは石油ストーブだけでなく、石油ファンヒーターを使用している場合にも同様のことが起こるという意識でいましょう。
換気が不十分であったり室温が高温になってしまった場合等、エラーサイン(警告サイン等)が表示された時には、換気をしてあげましょう。
適切な換気方法は1時間に1~2回!
暖房器具は一日常に使い続けることがほとんどです。
では、適切な換気方法とどのくらいの時間換気をするのがよいのでしょうか?
換気の目安としては、1時間に1~2回ほど、約5~10分程度行うのがよいとされています。
換気をする場合には、窓を開けて空気の通りをよくしてあげることが必要です。
部屋の対角線上の窓や高低差の窓を開けて空気の通り道を作ると換気の効率がよくなります。
サーキュレーターを使用して空気を循環させるとさらに換気の効率がよくなるそうです。
換気扇を使用する場合には、通常の換気扇は「熱」を逃してしまいますが、「熱交換型換気扇」を使用すれば「熱」を逃がさないため室温を下げずに換気ができるそうです。
また、暖房器具でも石油ストーブや石油ファンヒーター以外の電気ストーブには換気は不要です。
しかし、部屋が温まり過ぎて頭がボーっとのぼせたような感じになってしまったら、部屋の空気を入れ替える目的で換気をしてあげると良いのではないでしょうか。
(参考:生活110番)
まとめ
石油ストーブや石油ファンヒーターを使用する際には、換気が必要であることがわかりました。
ストーブは人の身体を暖めるのにはとても重要な道具(暖房器具)です。
定期的に換気を行うなどして、安全に使用することが重要ですね。