赤ちゃんの食事に関して、離乳食も進んでくるとミルクはいつまであげたら良いのかお悩みのお母さんもいらっしゃるでしょう。
そこで今回は完ミ(完全ミルク)の卒乳時期はいつ頃がベストなのか?卒乳の方法やコツはあるのか?などについて、私の経験も踏まえながらまとめていきたいと思います。
哺乳瓶をいつまでも使うと虫歯に!?
「哺乳びんう蝕」という言葉を聞いたことありますか?
う蝕とは虫歯のことで、哺乳瓶虫歯と呼ばれることもあります。
赤ちゃんは哺乳瓶を吸うときの口の形の影響で、前歯の裏側や歯茎の境目に虫歯ができやすいです。
そのため乳歯の虫歯は「哺乳びんう蝕(虫歯)」と呼ばれています。
哺乳瓶は飲み物が口の中に留まる時間が長いです。
それゆえに歯にミルクが付着している時間が長くなり、虫歯になりやすくなります。
授乳だけの時期はあまり心配する必要はありません。
しかし離乳食が始まり、むし歯の原因となる砂糖を含む食品や果糖を含むフルーツジュースなどを取り始めると、授乳によるむし歯発生のリスクが高まります。
歯が生えても哺乳瓶を使い続けるのであれば、授乳後に白湯を飲ませたり歯磨きをすることで虫歯予防ができます。
また卒乳するまでは砂糖を含む食品等は控えた方がいいでしょう。
(参考:厚生労働省 eーヘルスネット 生活習慣病予防のための健康情報サイト )
卒乳と断乳の違い
1歳頃になると、「卒乳」「断乳」という言葉を耳にするようになるのではないでしょうか?
これらの用語は以前は母乳に対してのみ使われていましたが、現在ではミルクにも使われるようです。
そこで、卒乳と断乳の違いについて辞書で調べてみました。
卒乳とは
そつ‐にゅう【卒乳】 の解説
[名](スル)授乳を終えること。子供が成長し、乳を必要としなくなること。期限を決めて行う場合は「断乳」ということもある。離乳。ちばなれ。
(引用元:卒乳の意味ーgoo国語辞書 )
ママがミルクをやめさせようと対策をしなくても、子どもが成長とともに必要としなくなりやめることです。
自然の流れでやめることができるため、精神的な負担が少なくてすみます。
断乳とは
だん‐にゅう【断乳】 の解説
[名](スル)授乳を断つこと。子供の成長に合わせ、乳を飲ませるのをやめること。
(引用元:断乳の意味ーgoo国語辞書 )
ママの体調や都合で、意志を持ってやめることです。
この場合、赤ちゃんはまだミルクを欲しているため、上手くステップを踏んでやめることが必要になるでしょう。
月齢によれば、保育園ではミルクを与えない方針のところもあります。
(離乳食やおやつで栄養を摂取するため)保育園への入園や、下の子どもの妊娠でミルクを卒業するママも多いようです。
卒乳・断乳の目安
1歳頃には離乳食も3回になり、必要な栄養素のほとんどを食事からとれるようになります。
麦茶や水をコップやストローからも飲めるように練習して、1歳半を目安にミルクを卒業できるとよいでしょう。
私は長男が1歳3ヶ月の時に断乳しました。
夜間の授乳が辛かったためです。
離乳食もしっかり食べて大きめの赤ちゃんだったため、特に問題もなく断乳に成功しました。
そのおかげで赤ちゃん自身も夜にぐっすり眠ることができ、生活リズムが整うという嬉しい効果がありました。
しかし、次男の場合は苦労しました。
次男も長男と同じように1歳を過ぎた頃に断乳に挑戦しましたが、すんなりとはいきませんでした。
離乳食をあまり食べないので、断乳をすることで食事をしっかり食べてくれることを期待していました。
好奇心旺盛な子で、遊びたい気持ちが大きく昼間のミルクはすぐに卒業できました。
しかし夜間は空腹からか2時間おきに起きるようになり、それだけでなく体重も増えず成長曲線ギリギリになってしまいました。
そのうち離乳食も軌道にのってミルクを卒業できましたが、時間がかかりました。
次男の場合は少しタイミングが早かったようです。
月齢は目安であり、重要なのは食べムラがあっても離乳食をきちんと3食とれるということです。
その他にも哺乳瓶以外で水分が取れること、赤ちゃんがある程度言葉を理解できるというのもポイントです。
赤ちゃんの体格や成長をみて、ステップを踏みながらミルクを卒業できると良いですね。
完ミから上手く卒乳を促す方法
ミルクを卒業して離乳食のみとなると、栄養面の心配がでてくるのではないでしょうか?
食べムラもあり、食事だけでは心配というママにオススメしたいのがフォローアップミルクです。
フォローアップミルクって何?
今まで使用していた粉ミルクは厚生省が許可したもので母乳の代替品でした。
フォローアップミルクは離乳食では不足しがちな鉄分やカルシウムを補う、牛乳の代替品だと考えられています。
9ヶ月頃〜3歳頃まで飲むことができます。
粉ミルクよりは安価です。
【商品一例:楽天市場】
私が実際使用していたのは、和光堂のフォローアップミルクでした。
森永や明治、雪印などからも販売されています。
各メーカーにより栄養素の配合量や甘さなども違うので最適なものを選んでみて下さい。
また一般的には粉ミルク→フォローアップミルク→牛乳とステップを踏みます。
フォローアップミルクは牛乳の代わりなので、必ずしも与えないといけないものではありません。
しかし、牛乳では摂取しにくいDHAなどの栄養素も含まれているので離乳食からの栄養が偏るときに利用することをオススメします。
食事をしっかり取れるようになったら、牛乳に切り替えましょう。
まとめ
ミルクを飲む姿を見れなくなると、もう赤ちゃんじゃないんだと少し寂しくもなります。
赤ちゃんもママも納得する形で卒乳をして、次は一緒に食事を楽しめると良いですね。
完ミ(完全ミルク)のママの卒乳の参考になれば嬉しいです。