タイ料理のトムヤムクンやベトナム料理のフォーなど世界でも広く食べられているパクチー。
あのクセの強いにおいはカメムシと同じと知り、実際に食べた人がいるという噂も…。
そこで今回は、「パクチーはカメムシで代用できるのか?食用のカメムシが存在するというのは本当か?」という気になる点について調べてみました。
パクチーの別名はカメムシ草!?
パクチーというのはタイ語です。
もしかして和名が「カメムシ草」というのか?
噂の真偽を調べてみました。
辞書で調べてみると、ドイツ語と英語はどちらも「コリアンダー」。
中国語では「香菜(シャンツァイ)」、タイ語では「パクチー」、そして和名は「コエンドロ」と呼ばれています。
「カメムシ草」という正式名称は存在しないようです。
しかし、何やら「コリアンダー」の語源に関係があるようです。
「コリアンダー」の「コリ」の部分がカメムシを意味し、その葉がカメムシに似た臭いを発することから名付けられました。
昔の人はパクチーをカメムシの臭いがすると思っていたんですね。
このことからパクチーの別名がカメムシ草と言われるのはあながち間違いはないようです。
(出典:語源由来辞典 )
実際にカメムシを代用した人がいた!
パクチーとにおいが似ているカメムシですが、実際に代用した人がいたとか。
そこで一つ気になるサイトを発見しました。
ざざむしさんという方がクサギカメムシを食べ比べたというものです。
クサギカメムシはよく洗濯物にくっついている、みなさんも馴染みがあるカメムシで、潰すと異臭を放つヤツです。
昆虫を食べることなど考えられない私にとっては、なかなか衝撃的な記事でした。
カメムシを茹でたり揚げたり、あるものでコーティングしたり…。
パクチー感をより感じられる食べ方も載っていますので、気になる方はぜひ覗いてみてください。
(出典:ざざむし。 )
食用のカメムシは存在する!
朝日新聞の記事から目を疑うタイトルを見つけました。
「カメムシ食べたら未知の世界 記者が和歌山で実食」。
カメムシなど地元の生き物を食べてみる地域おこしの団体が和歌山にあると知り、取材に行った記者も実食したそうです。
その記事には以下のことが書かれていました。
ホシハラビロヘリカメムシは青リンゴ風味で甘酸っぱく、マルカメムシはパクチー風の清涼感。アカスジカメムシは舌がしびれました。世界には約4万種のカメムシがいて味も多様だそうです。
(引用元:朝日新聞デジタル )
このことから、確かに食用のカメムシは存在するようですね。
パクチーが苦手な私もフルーティーなものならいけるかも…と一瞬思いましたが、やはりカメムシの姿を想像すると無理です。
外国の旅番組等で昆虫を食べる様子をよく目にするので、国によっては抵抗なく食べられているのかもしれませんね。
パクチーとカメムシの臭いは同じなの?
ここまでパクチーとカメムシの関連性について調べてきましたが、2つの臭いは同じなのでしょうか?
このことについて、とあるクリニックがまとめたホームページを発見しました。
それによるとカメムシの臭い成分とパクチーのにおい成分はほとんど同じ化合成分だと分かったようです。
また独特の匂いで苦手な人も多い「みょうが」。
これもカメムシのような臭いだと表現する人がいます。
これら3つに共通する香り成分に「α-ピネン」というものがあり、この成分を敏感に察知する人はみょうがもカメムシの臭いだと感じるようです。
中でも共通する成分が多いパクチーの方が、よりカメムシと同じ臭いだと感じる人が多いようです。
もちろん成分のことだけでなくパクチーが苦手な人からすれば、緑の葉っぱを臭い虫の代表ともいえるカメムシと関連付けやすいのかもしれませんね。
(参考:高見台クリニック「カメムシ(2)臭い成分について )
まとめ
カメムシは食用のものもあり、においも似ているため代用することができると分かりました。
ただし昆虫食が浸透していない日本においてはハードルが高いようです。
またカメムシの種類によってはパクチーとは全く違う味がするので、挑戦する人は気をつけて下さいね。