ホワイトボードは繰り返し書いたり消したりできるので便利ですが、集中しすぎてうっかり油性ペンで書いてしまいました!
油性ペンで書いてしまうとホワイトボードマーカー用の文字消しでは消せないので、私のように慌てた経験のある方もいると思います。
ただ、エタノールや洗剤、除光剤など普段油性ペンの汚れを消すものをホワイトボードに使ってしまっても問題ないのでしょうか?
そこで今回は、ホワイトボードに油性ペンを使ってしまった場合の消し方、エタノールやそれ以外のおすすめの方法、注意点などについて調べてみました。
油性ペンで書いてしまった文字は基本的にエタノールでOK
結論から言うと、ホワイトボードに油性ペンで書いてしまった文字は、エタノールを使って消して問題ありません。
まず、基本的に油性ペンでガラスや金属、プラスチックに書いた文字は、エタノールを使用すると消すことができます。
油性ペンにはアルコール系の溶剤が含まれていることが多いため、エタノールのアルコールと溶け合って、定着したインクが拭き取りやすくなるそうです。
エタノールの使用については、ぺんてるのようなマーカーを製造している会社のHPでも紹介されていました。
⇒ ぺんてる (汚れのおとし方 油性ペン)
ホワイトボードは、基本的に金属製のスチールホワイトボードかガラス加工されているホーローホワイトボードなので、エタノールで消すことができます。
特に、エタノールの中でも消毒用エタノールではなく、よりアルコール濃度の高い無水エタノールがおすすめされています。
(商品一例)
消し方は簡単で、無水エタノールを布に染み込ませて消したい文字を拭き取るだけです。
無水エタノールはアルコール濃度が高い分、揮発性も高いのですぐに乾き、二度拭きをする必要もないのでラクチンですね。
エタノールは薬局やネットショップで手軽に購入することができますし、精製水と混ぜて除菌スプレーやハッカスプレーなどを自分で作ることも可能なので、用途が広く便利なグッズです。
ホワイトボードをよく使う方は、小さいスプレーボトルなどに入れて、常備しておいてもよいかもしれませんね。
(商品一例)
また、エタノールは油性ペンだけではなく、ホワイトボードをずっと使っていると蓄積してしまう黒ずみなどを消すのにも有効です。
ホワイトボードが全体的に黒く汚れてしまうと書きにくくなりストレスに感じると思うので、ぜひ定期的なメンテナンスにも使ってみてくださいね。
エタノールが無い場合に油性ペンを消す方法
もしエタノールが無い場合でも、油性ペンを消すとっても簡単な方法があります。
それは、ホワイトボードマーカーで上から塗りつぶす方法です。
「それだけで消えるの?」と驚く人もいると思いますが、実は油性ペンとホワイトボードマーカーのインクは、同じような油性成分で作られています。
何が違うかというと、油性ペンは書いたものが消えては困るのでインクを固定する定着剤が入っているのですが、ホワイトボードマーカーには消すことができるよう「剥離性」のある成分が含まれていることなんです。
油性ペンの上からホワイトボードマーカーを塗りつぶすことでインクが溶け合い、ホワイトボードマーカーに含まれる剥離性成分の働きによって油性ペンのインクごと拭き取れるようになるので、インクが消えるという仕組みなんですね。
この方法はぺんてるの公式ツイッターでも紹介されており、かなり確実で手軽な方法だと思うので、エタノールがない場合には試してみてください。
【WBマーカーそもそも話】意外と知られていないのがホワイトボードマーカーがそもそも「油性」だという話。WBマーカーとは、普通の油性マーカーに「剥離剤(はくりざい)」を入れたものなのだ。ということは、間違って「油性マーカー」で書いちゃった時、写真のように消すことができるんだよ。 pic.twitter.com/JrIKPjuXS0
— ぺぺ【ぺんてる公式】 (@pentel_pepe) January 31, 2017
ホワイトボードに書いた油性ペンを消す際の注意点
ホワイトボードに書いた油性ペンを消す際には注意点があります。
それは表面のコーティングを傷つけないようにすることです。
ホワイトボードの表面のコーティングが剥がれてしまったり削れてしまうと、内部にインクが染み込んでしまい、ホワイトボードが汚れやすくなる原因になります。
激落ちくんのようなスポンジは強くこすると表面に細かいキズを付けてしまう場合があるので使用せず、エタノールで拭き取る場合には柔らかい布で優しく拭うようにしてください。
また、マイペットのような合成洗剤でもホワイトボードの油性ペンを消すことができるのですが、合成洗剤に含まれる界面活性剤が表面に残ると汚れの原因になります。
逆に、それを落とそうと強くこすってしまうとコーティングを傷つけることになるので、あまりおすすめできません。
同じように、除光液についても油性ペンを消せる道具として紹介されている場合がありますが、ホワイトボードに関しては、除光液が強力な薬剤のためコーティングを剥がしてしまう可能性があるので使わないほうが無難です。
ということで、ホワイトボードを消す際にはスポンジや合成洗剤、除光液は使わず、柔らかい布に無水エタノールを染み込ませてやさしく拭うのを心がけてください。
まとめ
以上、今回はホワイトボードに油性ペンを使ってしまった場合の消し方、エタノールやそれ以外のおすすめの方法、注意点などをまとめました。
会議や考え事に集中していてうっかり油性ペンを使ってしまった、なんてことはたまにあると思いますが、対処方法を知っていれば確実に消すことができるので安心してくださいね。
また、ホワイトボードの表面コーティングを傷つけると、油性ペンは消えてもその後書く時にインクが消しにくくなり、どんどん汚れが溜まってしまいます。
ホワイトボードを消したり掃除するときは、表面を傷つけないように優しく扱いましょう。