水屋は「棚」を意味する言葉?読み方は「みずや」であってる?

水屋は「棚」を意味する言葉?読み方は「みずや」で合ってる? 生活

みなさんは「水屋」や「水屋箪笥」と呼ばれる棚を知っていますか?

最近は水屋がある家庭は少なく、古い旅館などでないと見かける機会がないという人もいると思います。
そもそも、どうして「棚(たな)」なのに水屋と呼ぶのかも不思議ですよね。

 

今回は、水屋の読み方や水屋と呼ばれるようになった由来、水屋という言葉のもつ意味などについてまとめました。

 

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水屋の意味の由来は?一般共通語なの?

「水屋」は「みずや」という読み方で、引き戸のある棚になっているものが多く、古い旅館や古民家などに置いてありそうな和風の食器棚のことを指しています。

「水屋箪笥(たんす)」という名前で販売されていることもありますね。

 

使われる木材や装飾のひとつひとつがとても凝っていて、かなり高価ですが日本の伝統技術を感じるとても美しい「たな」なんです。

ただ、一般的な「棚」のイメージから「水」という言葉はすぐに連想できないので、食器棚のことを水屋と呼ぶのは少し不思議ですよね。

 

どうして水屋という食器棚が生まれたのでしょうか?

実は、昔は台所のことを水屋と呼んでいたそうなんです。
水仕事をする場所だから、水屋という呼ばれ方になったようですね。

それが転じて、台所に置いてある食器や食材をしまう棚のことを水屋と呼ぶようになったそうです。

現代は安価な洋風の食器棚などが流通しているので、「水屋」と呼ばれて親しまれていた頃の日本伝統の食器棚に「水屋」や「水屋箪笥(たんす)」といった名前がついたのだと思われます。

 

ちなみに、今でも高齢者の方を中心に台所や食器棚全般のことを指して水屋と呼んでいる人はいらっしゃるようですよ。

また、調べてみると水屋という言い方をする人は関西のほうに多いようで、関西の方言だと思っている人もいますが、実際は全国共通の呼び方だったそうです。

広辞苑などにも、水屋の意味として食器棚や台所が載っています。

関東などは特に、住居のマンション化などが進んで水屋箪笥を置いている家が少なくなっていると思うので、そういったことも水屋という表現が使われなくなった要因かもしれませんね。

水屋という言葉に棚以外の意味もある?

「水屋」という言葉には、他にも複数の意味があります。

辞書を調べてみると、以下のように全部で6つの意味がありました。


1 社寺で、参詣人が口をすすぎ手を洗い清める所。みたらし。
2 茶の湯で、茶室の隅に設け、茶事の用意をととのえたり、使用後に茶器を洗ったりする所。水遣 (みずや) り。
3 水を扱う所。台所。
4 茶器・食器類を入れておく、たんすのような形の戸棚。茶だんす。
5 飲み水を売り歩く人。また、夏、砂糖を入れた冷水を売る人。水売り。
6 洪水などの際に使用される避難用家屋。
(引用元)goo辞書 

 

これを見ると、水屋箪笥の由来は3の台所や4の戸棚などの意味から来ているようですね。

そして、水屋といっても水屋箪笥を指しているわけではなく、食器棚全般や台所を指して使っている人もいるので、水屋と言われて意味が通らないときは他の意味で使われている可能性も考慮したほうが良さそうです。

ただ、6つの意味の大半は現代では別の呼び方をされていたり、見かけなくなってしまったりするものなので「水屋」という言葉は一般的な言葉ではなくなってしまったかもしれません。

「水屋」という言葉を聞いたことがない人がいても不思議ではないですね。

水屋に置かれる「たな」で水屋棚という物もある?

水屋や水屋箪笥とは別に、「水屋棚」というものもあります。
似ている言葉なので混同されやすいですが、水屋棚は水屋や水屋箪笥とは別物なんです。

さきほど説明した通り、「水屋」にはさまざまな意味があります。
水屋や水屋箪笥は、3の台所や4のたななどの意味が由来になっていましたね。

 

一方、水屋棚の「水屋」は、2の「水遣 (みずや) り」の意味で使われているので、台所や食器棚ではなく、茶の湯で使われる場所のことを指しているんです。
つまり、水屋棚は「茶の湯の水屋に置くたな」という意味になります。

水屋棚には茶碗などの茶道道具が置かれるので食器棚と呼べなくもないのですが、厳密には「水屋」の意味が少し異なります。

水屋や水屋箪笥を知っている人は、それぞれ別のものを連想するので、使い分けには注意してくださいね。

 

ちなみに、水屋棚という棚があるわけではなく、具体的には、簀棚(すのこだな)や通棚(とおしだな)、釣棚(つりだな)などの水屋に設置する棚をまとめて水屋棚と呼ぶそうです。

 

以下の茶道についてのホームページに画像つきで細かい説明も載っていましたので、気になった人は調べてみてくださいね。

(参考リンク)
茶道入門(水屋棚)

 

まとめ

以上、今回は水屋の読み方や水屋と呼ばれるようになった由来、水屋という言葉のもつ意味などについてまとめました。

水屋は最近見かけなくなってしまったので馴染みの薄い言葉になってしまいましたが、日本の伝統や昔ながらの生活に由来する言葉なので、大切に引き継いでいきたいですね。

また、水屋には様々な意味があるので、水屋という言葉を見かけた時は由来や使い分けに注意してみると面白いかもしれません。

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