子供が小学生くらいになると教育のために地球儀を購入するか迷いますよね?
あったほうが良い気もするけど、本当に使ってくれるのか不安に思うこともあると思います。
最近は「しゃべる地球儀」など様々な機能のついた地球儀もあるので、子供が興味を持ちやすいように、変わった地球儀の購入を検討されている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、地球儀の必要性と効果、子供が地球儀を効果的に使えるようになる方法についてまとめました。
しゃべる地球儀は子供に必要ない?その理由とは?
最近の地球儀は、学校などに置いてある地球が回転するだけの一般的な地球儀だけではなく、様々な機能が付属したものも販売されています。
その中でも特に人気を集めているのが「しゃべる地球儀」ですが、子供にしゃべる地球儀を買ってあげる必要は本当にあるのでしょうか?
そもそも「しゃべる地球儀」とは、タッチペンで国や地域をタッチすると音声で国名や人口、首都など色々な情報を教えてくれる音声機能のついた地球儀の総称で、パーフェクトグローブというシリーズのものが有名です。
(商品一例)
種類によっては、タッチした場所の写真が表示されたりと音声以外の機能もついており、お孫さんへのプレゼントとしても人気なようです。
これだけ様々な機能がついていれば子供も興味を持ちやすいので、「どうせ購入するならしゃべる地球儀を買ったほうが良いのかも?」と思う方もいるのではないでしょうか?
しかし実際には、必ずしもしゃべる地球儀を買ったほうが良いとは言えないようです。
たしかに、地球儀をタッチして音声で色々な説明をしてくれれば、子供も喜んで色々な場所をタッチして、遊びながら勉強にもなるという良い状態をつくれると思います。
しかし、最初は子供の興味を惹(ひ)けてもしばらくすれば慣れてしまい、地球儀に飽きてしまうということも多いようです。
しゃべる地球儀は様々な機能を付加しているため1万円以上と高価なものが多いので、飽きて使わなくなってしまうのはもったいないですよね。
実は、地球儀を購入するうえで最も大切なのは地球儀の性能ではなく、地球儀を使う習慣づくりを手伝ってあげることなんです。
子供の頃に地球儀を与えてあげる効果とは?
そもそも子供の頃から地球儀を与えてあげると、どんな効果を得られるのでしょうか?
まず、平面の地図よりも地球儀が優れている点として、以下があげられます。
・惑星としての地球を意識しやすい
1つ目の平面の地図より正確な大きさや距離感覚をつかみやすいという点ですが、私たちがよく見る平面の地図はもともと球体のものを平面で表現するために、緯度が低い地域ほど歪んで書かれてしまいます。
つまり、平面の世界地図しか見ていない子供は、実際の大きさとは異なる間違った大きさで世界を認識してしまっている可能性が高いのです。
また、正解地図は平面で表現するため、必ず地図上に「中心」や「端」という概念が生まれてしまいます。
例えば、日本で最もポピュラーな地図は日本が中心に書かれており、あたかもアメリカはヨーロッパから一番遠いところにあるように見えてしまいますが、実際には隣り合った大陸上にあります。
地球儀で見てみるとこうした誤解がなく、より現実に近い大きさや距離感で地図を眺めることができるのが利点と言えますね。
もう一つ、惑星としての地球を意識しやすいという点ですが、地球は球体で自転をしているので、昼と夜があったり時差があったり四季などの季節もあります。
こうした内容は学校で写真や図などを踏まえて説明されるものですが、普段見ている地図が平面だったり普段の生活で自転を感じることはできないので、子供にとっては理解しにくい内容だと思います。
しかし、地球儀を回転させたり太陽に見立ててライトを当てたりすることで、自転やそれによって昼・夜が地域によって変わることなどが実際に体験できるので、こうした難しい知識の理解を深める手助けになります。
つまり、地球儀は地球をより正確で深く理解する手助けとなる教材で、社会の勉強だけでなく理科の勉強にも利用できる、利用用途の広い教材と言えるのではないでしょうか。
地球儀の用途や目的をはっきりする事が子供に対しても大事?
地球儀には地図には無い優れた点があることが分かってきたと思いますが、こうした利点は子供が自分で発見することは難しいと思います。
そのため、ただ地球儀を与えるだけでは効果的な使い方が分からないまま飽きてしまい、せっかく買っても使わないという状況になりやすいんですね。
そこで、子供が地球儀を使う習慣がつくように、家族で一緒に使う習慣を身につけることが重要なんです。
使う習慣を身につける方法は簡単で、地球儀を子供にわたすのではなく、リビングやダイニングなど家族みんなで過ごすところに設置しておくのがポイントです。
そして、生活の中で両親が率先して使ってみてください。
まずはリビングに置いて、テレビで国名や地域の名前が出るたびに両親が地球儀で調べて見せる。
そのうち、子供にも一緒に探してもらう。
さらに、例えば調べた国について日本との位置関係を見てみたり、周りの国がどんな国か見てみたりと会話を広げてみましょう。
徐々に子供の中に地球儀の用途が身についてきますし、地球儀自体ではなく世界を知ることに興味が湧いてくるのではないでしょうか?
理科の勉強の際にも、懐中電灯の光を太陽に見立てて地球儀を照らすことで、昼と夜になる国ができることなども実験できます。
地球儀について説明しているサイトや、地球儀を使って解くクイズなどを掲載しているサイトもあるので、そうしたことから子供と一緒に勉強してみることも地球儀への関心を高めてくれるかもしれません。
このように生活の中で地球儀を使うことで、子供が用途や目的を自然に理解できることにつながっていきます。
どのような地球儀を購入するにしても、こうした習慣を家族でつくっていくことが地球儀を効果的に利用する上で重要なのではないでしょうか?
まとめ
以上、今回は地球儀の必要性と効果、子供が地球儀を効果的に使えるようになる方法についてまとめました。
子供は好奇心旺盛ですが飽きっぽいところもあるので、ただ買ってあげるだけでは地球儀が使われなくなってしまう家庭が多いと思います。
地球儀を使う習慣を一緒につくることで自然に地球儀を活用できるようなると思うので、ぜひ買った後の子供のサポートもしてあげてくださいね。