突然ですが、母の日に「おめでとう」という言葉を聞いて違和感を感じたことってありませんか?
ただ、「Happy mother’s day」という言い方もよく見かけるので、「おめでとう」でもいいのか「ありがとう」が正しいのか気になったり、メッセージカードなどになんと書くべきか迷いますよね。
今回は母の日に「おめでとう」というのはおかしいのか、母の日とは何の日なのかや伝えるべき適切な言葉について調べてみました。
母の日に「おめでとう」はおかしい
母の日には、お母さんへカーネーションや手紙などをプレゼントすることも多いと思いますが、プレゼントを渡すときに「おめでとう」と伝えるのは正しいのでしょうか?
誕生日や記念日、お正月などのお祝い事では何かと「おめでとう」という言葉を使うので、母の日もお祝いするために「おめでとう」という言葉を使うのでは?と考える人もいると思います。
また、メッセージカードや街中のポスターなどでは「Happy mother’s day」というフレーズを見かけることも多いので、「おめでとう」という言葉を使うのが正しいのかな?と迷いますよね。
しかし、母の日に「おめでとう」という言葉を使うのは、実は少しおかしな表現なんです。
それは、母の日とはどんな日なのか?というのを調べていくとすんなり分かっていただけると思うので、まずは母の日の由来について紹介しますね。
母の日は祝う日なのか?
では、母の日とはどんな日なのでしょうか?
何気なくお祝いしていますが、具体的な由来などは知らない人も多いのではないでしょうか。
実は、母の日は日本独自の習慣ではなく、アメリカからやってきた習慣という説が有名なんです。
日比谷花壇のサイトによると、元々は「100年ほど前のアメリカ・ウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため、1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配ったのが始まり」なんだそうです。
その後、「1910年、ウェストヴァージニア州の知事が5月第2日曜日を母の日にすると宣言し、やがてアメリカ全土に広まっていき、1914年には5月の第2日曜日が「母の日」と制定され」たそうで、日本にもこの習慣が伝わり広まったことで、同じく5月の第2日曜日が母の日になりました。
つまり、母の日というのは、「母への感謝や尊敬を伝える日」なんですね。
ちなみに、カーネーションを贈るという習慣も、母の日の元となったアンナ・ジャービスの母の追悼に由来していますが、母の日といえば白ではなく赤いカーネーションを贈るイメージが強いですよね。
これは花言葉に由来していて、同じカーネーションでも赤いカーネーションには「母への愛」という花言葉があるからなんです。
白いカーネーションの花言葉には「尊敬」という意味があるので間違ってはいないですが、赤いカーネーションを贈るほうがより一般的になったようですね。
(商品例)
母の日には感謝の言葉「ありがとう」
ということで、ここまで母の日の由来について紹介しましたが、ずばり母の日とは「お母さんへ日頃の感謝を伝え、敬う日」です。
つまり、伝えるなら「おめでとう」よりも「ありがとう」という言葉のほうが適切と言えるでしょう。
ちなみに、最初に紹介した「Happy mother’s day」というフレーズですが、これにはどちらかというと「幸せに過ごして」「楽しく過ごして」という意味合いが込められており、純粋な日本語の「おめでとう」とは少しニュアンスが違うようです。
そのため、母の日にはやはり「いつもありがとう」などと声をかけてプレゼントを贈るのがベストですね。
面と向かって日頃の感謝を伝えるのは少し照れくさいという人もいると思いますが、1年に1度のお祝いの日ですし、世のお母さんたちも感謝の言葉を聞けることはとても嬉しいと思います。
手紙の書き方というサイトに、母の日におすすめの手紙の書き方や文例などが載っているので、直接伝えるのが恥ずかしいという人も、こうしたサイトも参考にして、プレゼントに手紙を添えてみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
以上、今回は母の日に「おめでとう」というのはおかしいのか、母の日とは何の日なのかや伝えるべき適切な言葉についてまとめました。
ちなみに、母の日には母に感謝してその日をお祝いすることが最も重要なことなので、「おめでとう」と伝えることが絶対にダメなわけではありません。
年に1回、お母さんのことを想って気持ちを伝えることが大事なので、間違えることはあまり気にせず、気持ちを伝えてみてくださいね。