テフロン加工のフライパンを買ったけどすぐ傷が付いて焦げ付くようになってしまった、という経験ってありませんか?
私もすぐフライパンをダメにしてしまって、そのたびに「次は長持ちするらしい鉄製やステンレス製のものを買うべきか、やっぱり寿命があっても手間のかからないテフロンなどのコーティング加工のフライパンにするべきか?」などと悩んでいます。
でも、できるなら扱いやすいコーティング加工のフライパンを長く使っていきたいのが本音ですよね?
そこで今回は、長持ちするためのフライパンの選び方とフライパンの使用前、使用後などに意識できる長持ちのためのポイントを調べてみました。
フライパンを新調したらすること
お手入れの手間が少なく、焦げ付きにくくて人気なのがコーティング加工のフライパンですが、寿命を長持ちさせるために、まずはフライパンの選び方とフライパンを新調したらまずするべきことから見ていきましょう。
フライパンの選び方
そもそもフライパンには大きく分けて、3つの種類があります。
2つ目は、ステンレス製のフライパンです。
3つ目は、コーティング加工済みのフライパンです。
コーティング加工済みのフライパンは基本的にはアルミでできており、コーティング加工の種類としてテフロン加工、マーブルコート、ダイヤモンドコーティング、セラミック加工などのフライパンがあります。
では、この中でどのフライパンが一番長持ちするのでしょうか?
実は、単純な寿命だけでいうと、鉄製やステンレス製のフライパンの寿命が10年近くと言われている一方、コーティング加工をされたフライパンはわずか2年程度と言われています。
鉄製やステンレス製のフライパンは手入れや調理方法にコツが必要なのですが、コーティング加工のように表面が削れてしまうことがないため長く使えるんですね。
とはいえ、鉄製やステンレス製のフライパンは扱いが大変なイメージがあり、できればコーティング加工のフライパンを長く使いたいと思っている人が多いと思います。
コーティング加工に関しても、コーティングの種類によって耐久性があるので、長持ちしやすいフライパンを選べば寿命を長く持たせることも可能です。
調べてみると、コーティング加工の中ではセラミック加工が最も耐久性が高く、ダイヤモンドコートやマーブルコート、最後にテフロン加工という順番になっているようでした。
ちなみに、ダイレクトテレショップが料理家の人にインタビューをおこなった記事では、セラミックが衝撃には弱いという点から、ダイヤモンドコートやマーブルコートをおすすめしていましたよ。
ということで、手入れが簡単で長持ちするフライパンを探している人は、ダイヤモンドコートやマーブルコート、セラミック加工のフライパンを検討するのが良さそうですね。
「手間を惜しまないから物持ちの良いフライパンを」という人は鉄製やステンレス製のフライパンに挑戦してみるのもおすすめです。
フライパンを新調したらまずするべきこと
では続いて、コーティング加工をしているフライパンを新調したらすることですが、コーティング加工のフライパンの場合はコーティングの種類によらず、新調した後に特別何かをする必要はありません。
鉄製のフライパンの場合は、「油慣らし」といって調理に使用する前に一度加熱して油を引き、表面に油の膜を作る必要がありますが、コーティング加工のフライパンではこうしたひと手間をかけなくても使用できるので便利ですよね。
フライパンを使用する前のポイント
続いては、コーティング加工のフライパンを使用する前に気をつけるべきポイントについて紹介します。
それは、空焚きしないことです。
セラミック加工の物は問題ないですが、テフロン加工のフライパンは熱に弱いので、フライパンを熱しすぎると表面のコーティングが剥がれやすくなります。
また、熱しすぎてテフロンが溶け出すと有害なガスを発生させる可能性もあるので危険です。
そのため、セラミック加工以外のコーティング加工のフライパンについては、長時間火にかけて空焚きをしないように注意してください。
フライパンを使用したあとのポイント
次に、フライパンを長持ちさせる上で、フライパンを使用したあとに気をつけるべきポイントについて紹介します。
1つ目は、料理をフライパンの中に入れたまま放置しないことです。
テフロンなどのコーティング加工には、表面に小さい穴が空いており料理などを長時間フライパンに放置すると穴から水分などが染み込み、コーティングと本体のアルミの間に入り込んでコーティングを剥がしやすくしてしまいます。
そのため、調理が終わったら料理はお皿や保管用のタッパなどになるべくすぐに移すようにしましょう。
2つ目のポイントは、調理後の熱いフライパンをすぐに冷水に浸けないことです。
高温になっているフライパンは熱によって若干膨張している状態です。
そこに冷水をかけると、急激な温度変化によってフライパンが微妙に歪んでしまう場合があり、その歪んだ隙間からテフロンが剥がれやすくなる恐れがあります。
そのため、フライパンは調理後、ある程度温度が下がってから水に浸けるようにしてください。
3つ目のポイントは、柔らかいスポンジで洗うことです。
研磨剤などが入っているスポンジやたわしのように硬い物でフライパンを洗うと、表面のコーティングに傷をつくってしまい、そこから焦げ付きやすくなってしまいます。
洗うときもあまりゴシゴシこすらず、キッチンペーパーでよく汚れを拭き取ったり、なるべく流水で汚れを落とした上で、優しく洗うようにしましょう。
その他のフライパンを長持ちさせる方法やコツ
使用前と使用後以外でも、フライパンを長持ちさせるためにできるコツがあります。
1つ目は、金属などの硬いフライ返しやお玉を使わないことです。
硬いスポンジやたわしがダメなことと同様、金属製の調理器具を使用することも表面のコーティングを傷つけることにつながります。
可能な限り木ベラやシリコン製のフライ返しなど、傷のつきにくいものを選びましょう。
(商品例)
2つ目は、火力をおさえることです。
空焚きNGの際に説明したように、テフロン加工などのコーティングは熱に弱い性質があります。
そのため、強火で長時間熱する必要のある料理には向いていません。
弱火〜中火で使用するように気をつけましょう。
3つ目は、フライパンを保管する時はなるべくフライパンの上にものを重ねないことです。
フライパンの上にものを重ねると、取り出す際に表面が擦れてコーティングに傷がつく原因になります。
どうしても重ねて収納する必要がある場合には、以下のような保護シートを敷いて重ねるとフライパンの表面の傷を避けることができますよ。
(商品例)
まとめ
以上、今回は長持ちするためのフライパンの選び方とフライパンの使用前、使用後などに意識できる長持ちのためのポイントをまとめました。
寿命が短いといわれているコーティング加工のフライパンですが、普段使用する際にちょっとしたことに気をつけるだけで、長持ちさせることが可能です。
お手入れがしやすくて、料理もしやすくコーティング加工のフライパンだからこそ、ポイントを意識して長く使えることを目指しましょう。